患者向けデジタルマーケティングにおいては、検索エンジンを通じて医療情報を探す患者さんが多いため、検索エンジンマーケティングが重要です。それでは、なぜ検索エンジンマーケティングが重要なのかを月間1,000万ユーザーが利用する医療情報メディア「いしゃまち」の実データを見ながら解説していきます。
目次
キーワードの検索順位のクリック率の散布図
下記の図は、医療情報メディアいしゃまちにアクセスされる上位5,000のキーワードのデータの検索順位とクリック率の相関を見た散布図です。
このグラフは、縦軸がクリック率、横軸が検索順位となっています。要するに検索順位が1位の場合は約50%前後のクリック率となり、順位が下がるにつれクリック率が下がることが分かります。データによって振れ幅は大きいですが、おおむね収斂していることがわかります。
検索連動型広告のクリック率よりも高い
上記のグラフの赤い線は、およそ3%のラインを示しています。この数字は、検索連動型広告を出稿した際のクリック率(経験値)の目安です。このクリック率に比較すると、いかに検索順位が高いことがクリックに繋がっているかがよく分かると思います。
とはいえ、検索順位はGoogleのアルゴリズムで決まっているため、情報発信者がどうすることもできません。Googleのウェブマスター向けガイドラインにある通り、ユーザーに役に立つコンテンツを作るということが、近道となります。
検索結果1位と10位だとクリック率が10倍ほど違う
検索結果1位と10位のデータを比較していみると、およそ50%のクリック率に対し5%と程度と10倍ほどの違いがあることが分かります。アルゴリズムに対してはどうすることもできませんが、Googleの検索結果に対する最適化、SEO(Search Engine Optimization)を重視することはアクセスを集める上では欠かせない考え方になります。
まとめ
医療情報は人に相談しづらいため、ユーザーは検索エンジンで情報を探す傾向があります。そのため、キーワードを入力した検索結果の順位が重要になってきます。本稿では、医療情報メディアの実データを見ながら、検索上位と下位のクリック率が10倍ほど違うことがご理解いただけたと思います。可能な範囲で、検索順位を上位表示できるようなユーザーの役に立つコンテンツ作りをしていきましょう。