COLUMN 「GA4レポートで出た数値が思った以上に少ないのはなぜ?」などGA4に関する疑問に答えます~メディウィル主催セミナー「前回満足度98.4%!すぐわかる!すぐ使える!Google Analytics4アクセス解析速習講座」より

株式会社メディウィルはオンラインセミナー「前回満足度98.4%!すぐわかる!すぐ使える!Google Analytics4アクセス解析速習講座」を2024年8月29日に開催しました。講師は弊社の平井貴規が務めました。本記事では、「GA4レポートで出た数値が思った以上に少ないとき、疑うべき原因は?」「SEOにおいてGA4はどう活用できるのか」など、セミナーにご参加された方からいただいた質問及び回答を紹介します。

GA4レポートで表示される数値の“正しさ”について

Q:GA4の流入経路について質問です。メールマガジン(に記載しているURL)からの流入は「Direct(URLの直接入力やブックマークからの流入)」として計測される認識ですが、間違いないでしょうか。

A:GA4のデフォルトチャネルグループ(Webサイトへの流入経路をグループ化したもの)に新しく「Email」(メール内のリンクからの流入)が設けられたので、本来ならそちらで計測されるはずです。ただクライアントから聞いた話では、Emailから来たアクセスの大半がDirectに流れる傾向にあるようです。ですので、基本的には質問された方の認識で良いと思います。

Directに流れて困る場合は、手動でメールに載せるパラメータ(参照元またはメディアにemail)等をつけて流入元を識別させることも可能なので工夫してみてください。

Q.イベントの集客チラシにキャンペーンURLを活用していますが、アクセスがほとんどなく想定外に少ない結果になりました。精度を疑うレベルなのですが、何か考えられる原因はありますか。それともこの数値を実態として捉えるべきでしょうか。

A: リーフレットに掲載したQRコードからの流入を計測したい場合、URLの後ろに「utm_medium=qr」といったパラメータを追加します。ただ、こうした対応をしてもうまく計測できていないケースが散見されます。先ほどのEmailの話題と重なりますが、全く計測されていないのではなくDirectに流れてしまっているのではないでしょうか。パラメータを追加したのに計測できていないようであれば、Directの数値を参考値にしていただくとよいかもしれません。Emailの回答でパラメータを勧めながら、具体的な解決策を出せず申し訳ありません。

ツールがGA4に移行してからはパラメータ周りが弱いと感じていて、個人的には一番の問題だと認識しています。

Q:GA4で表示されるデータはサンプリングされて係数をかけた推測値であり、「しきい値(閾値)」の影響を受けていると聞いたことがあります。探索レポートを利用すれば、実際の生データを測定できますか。

A: しきい値とはユーザーの身元が割れそうな場合に、データを隠してしまう仕組みのことです。カリフォルニアなどアメリカの一部地域やEUといった個人情報の取り扱いが非常に厳しい地域に対応するため、GA4はプライバシーにかなり配慮したツールになっています。

数人しかとれないアクセスデータだと、しきい値が適用されて数値が表に出てこない場合があります。前に回答したQRコードの件も、アクセスの絶対数が少なければしきい値がかかっているのかもしれません。これは探索レポートであっても適用されてしまいます。

解決策の一つに、データを見る期間を延ばして個別のユーザーの身元を推測されにくくする方法が挙げられます。例えば範囲が一週間だと身元が割れやすくなりますが、3か月まで拡大するとしきい値が適用されにくくなり、QRコード等数回しか発生しないようなイベントデータも取れる可能性があります。

GA4の画面ではしきい値が適用されているかどうか、画面で確認できます。自分が見ているレポートにしきい値が適用されているか認識しながら分析してみてください。

SEOとGA4について

Q:GA4はSEOにどう活用すればいいでしょうか。データをみてもなかなか活かし方がわかりません。

A:GA4はSEOの成果を見ることに適していて、例えばGA4のトラフィック獲得レポート(ユーザーはどこから来たのか確認できるレポート)で「自然検索(Organic Search)」がどの程度計測されたか把握できます。また、SEOに取り組む上でポイントの一つに挙げられる、「ユーザーの満足度」を測る際にもGA4のレポートが活用できます。このユーザーの満足度は、エンゲージメント率(※)で調べることが可能です。エンゲージメント率が低いコンテンツはユーザーの検索意図に添えていないと考えられるので、コンテンツの見直しを検討してみると良いでしょう。

一方で、「どういうキーワードでサイトが検索されたのか」「クリック率(CTR)がどれくらいあったか」等確認したいときは、「Google Search Console(読み:グーグルサーチコンソール)」というツールを使うことをお勧めします。Search ConsoleはGA4と接続できますし、その結果をGA4上で確認できますので参考にしてみてください。

※「エンゲージのあったセッション(興味を持ってもらえたセッション)÷全てのセッション」から算出される割合。「エンゲージのあったセッション」は、以下の3つのうち1つでも当てはまるセッションであれば該当すると定義づけられる。

  1. 10秒以上継続した
  2. 2回以上ページが閲覧された(ページビューが2回発生した)
  3. 1件以上のコンバージョンイベントが発生した


GA4の学習法について

Q:GA4をどうやって学びましたか。ネットで情報を集めたのか、本を読んだのか、何かオススメの方法はありますか。

A:皆さんと同様、数年前まではセミナーに参加する側でした。まずはいくつものセミナーで操作法を学び実際に操作し、その後本やWebで情報を仕入れるなどしながら、手探りで活用方法を模索していきました。

参加者の方々は複数抱えている業務の一つとして分析業務を担当されていると思います。まずは具体的な操作方法も掲載している本日の配布資料を参考にしながら、実際に操作してみてください。今日紹介した探索レポートを難しく感じた方もいるでしょうが、「こんなことができるんだ」と学びになるのでぜひ一度触ってみてほしいです。上級者になれば、GA4からExcelをダウンロードしてExcel上で操作することも可能になります。

「GA4でこういうことをやりたいのだけど、どうしたらできるのか」などお悩みであれば、ぜひお声がけください。

参考情報

GA4の基本的な見方・使い方、中上級者の方向けのレポート作成方法等を知りたい方は下記コンテンツもあわせてお読みください。

基本的な見方・使い方が知りたい

Google Analytics4とは?アクセス解析の基本とは?~メディウィル主催セミナー「7月より完全移行!今こそ知りたいGA4アクセス解析超入門」より①(2023年開催)
【初心者の方必読】GA4の基本的な見方・使い方~メディウィル主催セミナー「7月より完全移行!今こそ知りたいGA4アクセス解析超入門」より②(2023年開催)

より深掘りした分析をしたい中上級の方者向け

深掘り分析ツール「GA4探索レポート」の作り方&気になるGA4の数値のズレ・保持期間~メディウィル主催セミナー「7月より完全移行!今こそ知りたいGA4アクセス解析超入門」より③(2023年開催)
【GA4をより活用したい方必読】深掘り分析ツール「GA4探索レポート」とは~メディウィル主催セミナー「前回満足度98.4%!すぐわかる!すぐ使える!Google Analytics4アクセス解析速習講座」より

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投稿日:2024年10月15日

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